指圧師とはどのような資格ですか?
公開:2024/4/19
「あん摩マッサージ指圧師」は、医療系国家資格の一つです。不調の改善や健康増進を目的とし、主に手指を用いて施術を行うことを業務とします。
あん摩・マッサージ・指圧は、それぞれ別種の手技ですが、資格としては一つになっています。当院のスタッフの場合、職種は「指圧師」であり、資格は「あん摩マッサージ指圧師」です。
資格取得のために必要なこと
資格取得のためには、養成校(3年以上)を卒業し、国家試験に合格する必要があります。学習範囲は、解剖学や生理学、東洋医学、臨床医学、その他医療福祉関連の諸科目です。一般の方は、指圧やマッサージの施術に直結するような事柄のみを学ぶイメージがあるかもしれませんが、実際には医療系資格の一つとして、例えば病理、発生、臓器の構造と機能、免疫、遺伝 etcの幅広い範囲が含まれます。
日本指圧専門学校を例にすると、専門の教員による約2,400時間の授業カリキュラム(そのうち実技は約840時間)を修了し、さらに国家試験合格のための試験勉強も各自が行う必要があります。
資格と法規制
国家資格の登録者以外があん摩・マッサージ・指圧を業務として行うことや、指圧師・マッサージ師等と名乗ることは、法律で禁止されています。指圧の施術所は保健所への届出が必要です。
また、国家資格に基づく施術所は、広告についても規制されています。現状では、無資格である方が、広告宣伝についての規制がなく、派手な宣伝が可能です。そのため、一般の方々から見ると、国家資格による業務の方が目立ちにくく、わかりにくくなっているという問題があります。